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酒やタバコは本当に脳に悪い?

酒やタバコは本当に脳に悪い?
酒やタバコは本当に脳に悪い?
適度なアルコールはストレスを解消し、脳にたまった疲れを取り除く効果があります。ほろ酔いかげんの脳はかえって脳細胞を活性化させ、計算能力や情報処理能力が高まってきます。しかし、アルコールが度を越すと脳に悪影響を与えます アルコールは脳のなかでも特に前頭連合野が委縮させてしまいます。それはアルコールの浸透圧が脳を脱水状態にするからです。
二日酔いのときに頭が痛くなるのも、脳が脱水状態になっているからです。実際にはアルコールが直接悪さをするというよりも、アルコールが分解してできたアセトアルデヒドが神経細胞に悪影響を与えるわけです。アセトアルデヒドとアミノ基との化学反応によってできた物質が毒性をもち、それが神経細胞を侵してしまいます。アルコールによる脳の委縮は、前頭葉と側頭葉に著しく、毎日、酒を飲んでいると頭の働きが悪くなります。
さらに飲み続けてアルコール依存症になると、大脳全体の動きが止まってしまいます。呂律が回らなくなり、論理的思考ができなくなり、運動障害も出てきます。しかもさらに飲み続けていくと、最後には脳の機能がすべて停止するという恐ろしい状態を引き起こすことになり、最悪は死を迎えます。
一方、喫煙は人体の健康にとってよくないとはわかっていてもタバコを吸いたくなるのはなぜでしょうか。それはニコチンに習慣性があるからです。脳にとってニコチンだけを考えると、必ずしも悪いものとはいえないようです。少量のニコチンは脳を刺激して、疲労回復や集中力の向上、注意力の増加、脳に快感を与えるなどよい効果も認められています。
しかし、その効果は一時的で、長期間の喫煙は脳に悪影響を及ぼします。喫煙すると一酸化炭素が体内に放出されます。血液中に入った一酸化炭素はヘモグロビンと結合して、ヘモグロビンの働きを阻害します。ヘモグロビンが阻害されると脳に酸素が行きにくくなりますから、脳が一過性の障害を起こすことになり、脳の働きが十分ではなくなります。酒もタバコもほどほどにしておくのが、脳の健康を維持するための条件といえます。
